製造販売業者及び製造業者の法令遵守に関するガイドライン

第1 基本的考え方

1 許可等業者の責務

「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(昭和 35 年法律第 145 号。以下「薬機法」又は「法」という。)の許可又は登録を受けて医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器及び再生医療等製品(以下「医薬品等」という。)の製造販売、製造、販売等を行う者(以下「許可等業者」という。)は、国民の生命・健康にかかわる医薬品等の製品の製造・輸入・販売等を行う事業者であり、許可等業者に薬事に関する法令(薬機法、麻薬及び向精神薬取締法(昭和 28 年法律第 14 号)、毒物及び劇物取締法(昭和 25 年法 律第 303 号)並びに薬機法第5条第3号ニに規定する薬事に関する法令をいう。以下同じ。)の違反があった場合には、品質、有効性又は安全性に問題のある医薬品等の流通や、医薬品等の不適正な使用等により、保健衛生上の危害が発生又は拡大するおそれがある。 許可等業者は、このような生命関連製品を取り扱う事業者として、高い倫理観をもち、薬事に関する法令を遵守して業務を行う責務がある。

2 法令違反の発生と法令遵守に向けた課題

近年発生している許可等業者による薬機法違反の事例(別添1「法令違反事例」参照)は、許可等業者の役員の法令遵守意識の欠如や、法令遵守に関する体制が構築されていないことが原因と考えられるものが見受けられる。 こうした法令違反の発生を防止し、許可等業者が法令を遵守して業務を行うことを確保していくに当たって、以下のような課題が挙げられた。 ・総括製造販売責任者等の薬機法に基づき許可等業者が置くものとされている責任者(以下、本第1において「責任者」という。)と役員のそれぞれが負うべき責務や相互の関係が薬機法上明確でないことにより、責任者による意見申述が適切に行われない状況や、役員による責任者任せといった実態を招くおそれがあり、法令遵守のための改善サイクルが機能しにくくなっているのではないか。 •許可等業者の業務は薬機法を遵守して行われなければならないが、法令遵守や、そのための社内体制の構築・運用等に責任を有する者が、許可等業者において不明確となっているのではないか。

3 薬機法が求める法令遵守体制

こうした課題を踏まえ、医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律等の一部を改正する法律(令和元年法律第 63 号)において、許可等業者の法令遵守体制等に関する規定の整備がされた(以下「本改正」という。)。 本改正においては、許可等業者に対し、薬事に関する法令を遵守するための体制を構築することを義務付けた。これは、法令遵守を重視する統制環境を構築した上で、許可等業者において策定し周知徹底された規範に基づき業務の遂行がなされ、業務の監督を通じて把握した問題点を踏まえた改善措置を行うという法令遵守のためのプロセスを機能させることを求めるものである。 また、許可等業者において法令遵守体制を構築し、薬事に関する法令を遵守するために主体的に行動し、許可等業者による法令違反について責任を負う者として、許可等業者の役員のうち、薬事に関する業務に責任を有する役員(以下「責任役員」という。)を薬機法上に位置付け、その責任を明確化した。 さらに、許可等業者の法令遵守のためには、許可等業者の根幹である業務を管理する責任を有する責任者の役割が重要であることから、そのような業務の管理を行う上で必要な能力及び経験を有する者を責任者として選任することを許可等業者に対して義務付けた。 加えて、現場における法令遵守上の問題点を最も実効的に知り得る者である責任者の意見は、許可等業者の法令遵守のために重要であることから、許可等業者は、責任者の意見を尊重し、法令遵守のために必要な措置を講じなければならないものとした。 本ガイドラインは、許可等業者のうち、医薬品等の製造販売業者及び製造業者(以下「製造販売業者等」という。)が、こうした法令遵守体制を構築するための取組みを検討し、実施するに当たっての指針を示したものである(本改正により整備された製造販売業者等の法令遵守体制等に関する規定は別添2 参照。)。なお、具体的な取組みについては、製造販売業者等の業態や規模に応じて実施することが想定される。

第2 製造販売業者等の法令遵守体制

(法第 18条の2、第 23条の2の 15の2、第 23 条の 35 の2関係)

1 法令遵守体制の整備についての考え方

製造販売業者等は、薬事に関する法令の規定を遵守して医薬品等の製造販売及び製造に関する業務を行わなければならない。製造販売業者等が組織における法令遵守を確保するためには、責任役員及び従業者(以下「役職員」という。)により法令を遵守して適正に業務が行われるための仕組み(法令遵守体制)を構築し運用する必要がある。責任役員は、製造販売業者等の法令遵守について責任を負う立場にあり、法令遵守体制の構築及び運用は、責任役員の責務である。 法令遵守体制の基礎となるのは、製造販売業者等の全ての役職員に法令遵守を最優先して業務を行うという意識が根付いていることであり、こうした意識を浸透させるためには、責任役員が、あらゆる機会をとらえて、法令遵守を最優先した経営を行うというメッセージを発信するとともに、自ら法令遵守を徹底する姿勢を示すことが重要である。そのため、製造販売業者等ひいては責任役員は、従業者に対して法令遵守のための指針を示さなければならず、具体的には、法令遵守の重要性を企業行動規範等に明確に盛り込むことや、これを従業者に対して継続的に発信すること等が考えられる。 また、製造販売業者等の業務に関して責任役員が有する権限や責任範囲を明確にすることは、責任役員が法令遵守の徹底に向けて主導的な役割を果たして行動する責務を有することを深く自覚するために重要であり、法令遵守について責任役員が主体的に対応するという姿勢を従業者に対して示すことにもつながる。そのため、製造販売業者等は、社内規程等において責任役員の権限や分掌する業務・組織の範囲を明確に定め、その内容を社内において周知しなければならない。 その上で、責任役員には、以下に示すような法令遵守体制の構築及びその適切な運用のためにリーダーシップを発揮することが求められる。 また、こうした法令遵守体制の構築に関する措置が不十分であると認められる場合は、改善命令(法第 72 条の2の2)の対象となりうることに留意されたい。

2 製造販売業者等の業務の適正を確保するための体制の整備

(1)製造販売業者等の業務の遂行が法令に適合することを確保するための体制 ① 役職員が遵守すべき規範の策定 製造販売業者等の業務が法令を遵守して適正に行われるためには、製造販売業者等の役職員が遵守すべき規範を、社内規程において明確に定める必要がある。 まず、適正に業務を遂行するための意思決定の仕組みを定める必要がある。これには、意思決定を行う権限を有する者及び当該権限の範囲、意思決定に必要な判断基準、並びに意思決定に至る社内手続等を明確にすることが含まれる。 次に、意思決定に従い各役職員が適正に業務を遂行するための仕組みを定める必要がある。これには、指揮命令権限を有する者、当該権限の範囲及び指揮命令の方法、並びに業務の手順等を明確にすることが含まれる。 これらの意思決定や業務遂行の仕組みについては、業務の監督の結果や法令の改正等に応じて、随時見直しが行われなければならない。 ② 役職員に対する教育訓練及び評価 役職員が法令を遵守して業務を行うことを確保するため、法令等及びこれを踏まえて策定された社内規程の内容を役職員に周知し、その遵守を徹底する必要がある。そのためには、役職員に、計画的・継続的に行われる研修及び業務の監督の結果や法令の改正等を踏まえて行われる研修等を受講させることや、法令等や社内規程の内容や適用等について役職員が相談できる部署・窓口を設置すること等が考えられる。 また、役職員が法令を遵守して業務を行うことを動機づけるため、役職員による法令等及び社内規程の理解やその遵守状況を製造販売業者等として確認し評価することも重要である。 ③ 業務記録の作成、管理及び保存 役職員による意思決定及び業務遂行の内容が社内において適切に報告され、また、意思決定及び業務遂行が適正に行われたかどうかを事後的に確認することができるようにするため、その内容が適時かつ正確に記録される体制とする必要がある。そのためには、業務記録の作成、管理及び保存の方法等の文書管理に関する社内規程を定め、その適切な運用を行う必要がある。また、事後的に記録の改変等ができないシステムとする等、適切な情報セキュリティ対策を行うことも重要である。 (2)役職員の業務の監督に係る体制 製造販売業者等の業務の適正を確保するためには、役職員が法令等及び社内規程を遵守して意思決定及び業務遂行を行っているかどうかを確認し、必要に応じて改善措置を講じるための監督に関する体制が確立し、機能する必要がある。そのためには、責任役員が、役職員による意思決定や業務遂行の状況を適切に把握し、適時に必要な改善措置を講じることが求められるため、役職員の業務をモニタリングする体制の構築や、役職員の業務の状況について責任役員に対する必要な報告が行われることが重要となる。こうした体制としては、業務を行う部門から独立した内部監査部門により、法令遵守上のリスクを勘案して策定した内部監査計画に基づく内部監査を行い、法令遵守上の問題点について責任役員への報告を行う体制とすることや、内部通報の手続や通報者の保護等を明確にした実効性のある内部通報制度を構築すること等が考えられる。また、監査役等による情報収集等が十分に行われる体制とし、監査の実効性を確保することも重要である。 加えて、第4の2のとおり、製造管理・品質管理・製造販売後安全管理に関する法令遵守上の問題点を最も実効的に知り得る者である総括製造販売責任者・製造管理者・責任技術者(以下「総括製造販売責任者等」という。)による業務の監督及び意見申述が適切に行われる体制とすることも、業務の実効的な監督を行うために重要である。 (3)その他の体制 製造販売業者等全体としての法令等の遵守(コンプライアンス)を担当する役員(コンプライアンス担当役員)を指名することは、全社的な法令遵守についての積極的な取組みを推進し、法令遵守を重視する姿勢を役職員に示す等の観点から効果的である。 また、製造販売業者等の部署ごとの特性を踏まえた法令遵守について中心的な役割を果たす者として、各部署にコンプライアンス担当者を置くことが望ましい。 加えて、製造販売業者等の規模に応じ、法令遵守に関する全社的な取組みが必要と判断する場合は、コンプライアンス担当役員の指揮のもと、法令遵守についての取組みを主導する担当部署としてのコンプライアンス統括部署を設置することも効果的である。 製造販売業者等が社外取締役を選任している場合は、社外取締役に製造販売業者の法令遵守体制についての理解を促すほか、法令遵守に関する問題点について従業者や各部署から社外取締役に対する報告が行われる体制とする等、その監督機能を活用することが重要である。

3 総括製造販売責任者等が有する権限の明確化

製造販売業者において、総括製造販売責任者の業務を、品質保証責任者・国内品質業務運営責任者及び安全管理責任者その他の製造管理・品質管理・製造販売後安全管理に関する業務に従事する者の理解の下で、円滑かつ実効的に行わせるためには、以下のような総括製造販売責任者が有する権限の範囲を明確にし、その内容を社内において周知することが必要である • 品質保証責任者・国内品質業務運営責任者及び安全管理責任者その他の製造管理・品質管理・製造販売後安全管理に関する業務に従事する者に対する業務の指示及び業務の監督に関する権限 •医薬品等の廃棄、回収、販売の停止、注意事項等情報の改訂、医療関係者への情報の提供又は法令に基づく厚生労働大臣への報告その他の品質管理又は製造販売後安全管理に関する措置の決定及び実施に関する権限 •製造業者、外国製造業者その他製造に関する業務(試験検査等の業務を含む。)を行う者に対する管理監督に関する権限 • その他、製造管理・品質管理・製造販売後安全管理に関する権限 同様に、製造業者においても、製造管理者又は責任技術者が有する権限の範囲を明確にし、その内容を社内において周知することが必要である。

4 GQP 省令等を遵守するための措置

(1)総括製造販売責任者等に対する必要な権限の付与 GQP 省令・GVP 省令・QMS 省令・GMP 省令・GCTP 省令(以下「GQP省令等」という。)においては、製造販売業者等が、総括製造販売責任者等その他の責任者等に行わせなければならない業務が規定されている。これらの業務が適正に行われるために、製造販売業者等は、総括製造販売責任者等その他の責任者等が当該業務を行うために必要な権限を付与し、その権限の範囲を社内において明確にしなければならない(GQP 省令第4条第4 項・GVP省令第5条第2項・QMS 省令第 15 条・GMP 省令第6条第4項・GCTP 省令第 7条第4項参照)。 総括製造販売責任者等その他の責任者等に付与された権限が不十分であることにより、製造管理・品質管理・製造販売後安全管理に支障が生じ、法令違反が発生することがないよう、各責任者等にいかなる権限を付与する必要があるかを検討することが重要である。 (2)総括製造販売責任者等の業務の監督 製造販売業者等は、総括製造販売責任者等その他の責任者等が付与された権限を適切に行使し、製造管理・品質管理・製造販売後安全管理に関する業務を適正に行っているかどうかについて監督し、必要に応じて改善措置を講じなければならない。 5 その他の製造販売業者等の業務の適正な遂行に必要な措置 製造販売業者等は、第2の1のとおり、法令遵守のための指針を従業者に対して示すこと、責任役員の権限及び分掌する業務を明らかにすることに加え、本第2に従い構築した法令遵守体制を実効的に機能させるために必要な措置を講じなければならない。 また、第1の2(別添1)のような法令違反事例の発生を踏まえ、同様の事例が再度発生することがないよう、製造販売業者においては、以下の(1)乃至(3)の措置、製造業者においては、以下の(1)の措置を講じなければならない。 (1)承認等の内容と齟齬する医薬品等の製造販売が行われないための措置製造販売業者等は、医薬品等の製造方法、試験検査方法その他の医薬品 等の品質に影響を与えるおそれのある事項の変更に関する情報を収集し、承認又は認証の内容と製造等の実態に齟齬が生じている場合には、承認又は認証の内容に合わせた製造等とすることや、製造販売業者にあっては、法第 14 条第 13 項(法第 19 条の2第5項において準用する場合を含む。)、第 23 条の2の5第 15 項(第 23 条の2の 17 第5項において準用する場合を含む。)、第 23 条の 2 の 23 第 7 項又は第 23 条の 25 第9項(第 23 条の37 第5項において準用する場合を含む。)の承認又は認証を取得すること等、製造業者にあっては、必要な情報を製造販売業者(医療機器又は体外診断用医薬品の製造業者の場合は、製造販売業者、外国製造医療機器等特例承認取得者又は外国指定高度管理医療機器製造等事業者)に対して連絡すること等の必要な措置を講じること。 (2)副作用等報告が適正に行われるための措置 法第 68 条の 10 第1項の規定に基づく副作用等の報告が適時かつ適正に行われることを確保するため、安全管理情報の収集、検討及び報告等が GVP 省令に従い適切に行われるための人員の確保及びシステムの整備等並びに業務の監督その他の必要な措置を講じること。 (3)医薬品等に関する適正な情報提供が行われるための措置 医薬品等に関する情報提供が科学的及び客観的な根拠に基づく正確な情報により行われ、かつ、法第 66 条から第 68 条に違反する広告等が行われないことを確保するために必要な業務の監督その他の措置を講じること。

第3 薬事に関する業務に責任を有する役員

(法第 12条第2項第2号、第 13条、第3項第3号、第 23 条の2第2項第2号、第 23 条の2の3第2項第3号、第 23 条の 20 第2項第2号、第 23 条の 22 第3項3号関係)

1 責任役員の意義

製造販売業者等の代表者及び薬事に関する法令に関する業務を担当する役員は、製造販売業者等による薬事に関する法令の遵守のために主体的に行動する責務があり、これには、上記第2に示す法令遵守体制の構築及び運用を行うことも含まれる。これらの役員がその責務に反し、製造販売業者等が薬事に関する法令に違反した場合には、当該役員は法令違反について責任を負う。 製造販売業者等が法人である場合、これらの役員は、薬機法上、責任役員として位置付けられ、製造販売業等の許可申請書にその氏名を記載しなければならない。 他方、製造販売業者等の役員であっても、薬事に関する法令に関する業務を担当しない役員(その分掌範囲に薬事に関する法令に関する業務を含まない役員)は、薬機法上の責任役員には該当しない。また、いわゆる執行役員は、薬機法上の責任役員には該当しない。 薬事に関する法令に関する業務とは、医薬品等の承認申請、製造販売、製造管理・品質管理・製造販売後安全管理及び広告等、薬機法の規制対象となる事項に係る業務並びにその他の薬事に関する法令の規制対象となる事項に係る業務をいい、薬事に関する法令の遵守に係る業務を含む。

2 責任役員の範囲

上記の責任役員の意義を踏まえ、責任役員の範囲は以下のとおりとする。株式会社にあっては、会社を代表する取締役及び薬事に関する法令に関する 業務を担当する取締役。ただし、指名委員会等設置会社にあっては、代表執行役及び薬事に関する法令に関する業務を担当する執行役。 持分会社にあっては、会社を代表する社員及び薬事に関する法令に関する業務を担当する社員。 その他の法人にあっては、上記に準ずる者。

第4 総括製造販売責任者等

(法第 17条、第 18条、第 23条の2の 14、第 23条の2の 15、第 23 条の 34、第 23 条の 35 関係)

1 総括製造販売責任者等の選任

総括製造販売責任者等は、医薬品等の製造販売及び製造に関する業務の根幹である医薬品等の製造管理・品質管理・製造販売後安全管理を統括する責任者であり、薬機法及び GQP 省令等を遵守して当該業務が遂行されることを確保するための重要な役割を有している。 製造販売業者等は、そのような重要な役割が十分に果たされるよう、医薬品等の製造管理・品質管理・製造販売後安全管理のために必要な業務を適正遂行することができる能力及び経験を有する者を、総括製造販売責任者等として選任しなければならない。 そのためには、製造販売業者等は、薬機法及び GQP 省令等に基づき総括製造販売責任者等が遵守すべき事項及び総括製造販売責任者等に行わせなければならないとされている事項を前提として、上記第2の3及び4(1)のとおり、 総括製造販売責任者等にどのような権限を付与する必要があるかを検討し、そ の権限の範囲を明確にした上で、当該権限に係る業務を行うことができる知識、経験、理解力及び判断力を有する者かどうかを客観的に判断しなければならな い。また、製造管理・品質管理・製造販売後安全管理に関する各部門との密接な連携を図りながら、当該部門の責任者及び担当者に対する実効的な指示及び 監督を行うことができる指導力を有しているかどうかや、下記2のとおり、責 任役員に対して忌憚なく意見を述べることができる職務上の位置付けを有す るかどうかについても、十分に考慮しなければならない。

2 総括製造販売責任者等による意見申述義務

総括製造販売責任者等は、製造管理・品質管理・製造販売後安全管理を公正かつ適正に行うために必要があるときは、製造販売業者等に対し、意見を書面により述べなければならない。 総括製造販売責任者等は、製造管理・品質管理・製造販売後安全管理に係る業務に関する法令及び実務に精通しており、また、当該業務の総括的な管理責任を負う者として、品質保証責任者・国内品質業務運営責任者及び安全管理責任者等と相互に密接な連携を行い、それらの者から各種の報告を受ける立場にあることから、製造管理・品質管理・製造販売後安全管理に関する法令遵守上の問題点を最も実効的に知り得る者である。 したがって、製造販売業者等が製造管理・品質管理・製造販売後安全管理に関する法令遵守上の問題点を適切に把握するためには、総括製造販売責任者等が、自ら又は品質保証責任者・国内品質業務運営責任者若しくは安全管理責任者等からの報告により認識した問題点について、製造販売業者等に対して適時に報告するとともに、必要な改善のための措置を含む意見を忌憚なく述べることが求められる。 総括製造販売責任者等は、自ら主体的かつ積極的に法令遵守上の問題点の把握に努めなければならず、また、製造管理・品質管理・製造販売後安全管理について広く法令遵守上の問題点を把握できるよう、関係する部門並びにその責任者及び担当者と密接な連携を図らなければならない。 意見申述は、意見の内容が製造販売業者等に明確に示されるとともに、意見申述があったことが記録されるよう、書面により行わなければならない。もちろん、緊急を要する事項についての報告が、一次的に口頭等で行われることを否定するものではない。

3 製造販売業者等による総括製造販売責任者等の意見尊重及び措置義務

製造販売業者等は、総括製造販売責任者等の意見を尊重し、法令遵守のために措置を講じる必要があるかどうかを検討しなければならず、措置を講じる必要がある場合は当該措置を講じなければならない。また、講じた措置の内容については記録した上で適切に保存しなければならず、総括製造販売責任者等から意見が述べられたにもかかわらず措置を講じない場合は、措置を講じない旨及びその理由を記録した上で適切に保存しなければならない。 製造販売業者等は、総括製造販売責任者等の意見を尊重するための前提として、意見を受け付け、意見を踏まえて措置を講じる必要があるかどうかを検討する責任役員・会議体や、当該措置を講じる責任役員を明示する等、総括製造販売責任者等が意見を述べる方法及び製造販売業者等において必要な措置を講じる体制を明確にする必要がある。

Guidelines on Compliance of Laws for Marketing Authorization Holders and Manufactures

I. Basic Concepts

1. Responsibilities of Authorized Companies

Business operators conducting marketing, manufacturing, sales, etc., of pharmaceuticals, quasi-pharmaceuticals, medical devices and regenerative medicine products (hereinafter referred to as “Pharmaceuticals, etc..”) under permission or registration of Act on Securing Quality, Efficacy and Safety of Products Including Pharmaceuticals and Medical Devices (Act No. 145 of 1960, hereinafter referred to as “Pharmaceutical and Medical Device Act”, “PMD Act” or “Act”) are companies (hereinafter referred to as “Authorized Companies”) that conduct manufacturing, import, sales, etc. of Pharmaceuticals, etc.. that might affect lives and health of people and if Authorized Companies violate pharmaceutical laws and regulations (PMD Act, Narcotics and Psychotropics Control Act (Act No.14 of 1953)), Poisonous and Deleterious Substances Control Act (Act No.303 of 1950) and pharmaceutical affairs as set forth in each item of Order for Enforcement of the Act on Securing Quality, Efficacy and Safety of Products Including Pharmaceuticals and Medical Devices (Cabinet Order No.11 of 1961. The same applies hereinafter), health and hygiene hazards are likely to occur or spread due to distributions or improper use of Pharmaceuticals, etc. that have safety and efficacy concerns. Authorized Companies have the responsibility to conduct business operations complying with pharmaceutical laws and regulations with a high sense of morality as business operators dealing with such life-related products.

2. Occurrence of Violation of Laws and Issues toward Compliance

Cases of law violations that have occurred recently are thought to be caused by the lack of compliance awareness of officers of Authorized Companies and the absence of the establishment of the system regarding compliance. (See Attachment 1 “Cases of Law Violations”) In preventing such law violations and securing that Authorized Companies conduct business operations complying with laws and regulations, the following issues have been cited. • As the responsibilities that each of responsible persons including the Marketing Director, that is to be appointed based on the PMD Act (hereinafter referred to as “Responsible persons”) and officers should take as well as the mutual relationship are not clarified under the PMD Act, there seems to be a situation that Responsible Persons do not state their opinions properly or a reality that officers leave the responsibilities in the hands of Responsible Persons, making the improvement cycle for compliance hard to function. • Though Authorized Companies must conduct their business operations complying with the PMD Act, it is likely that persons who are responsible for compliance as well as the establishment and operation of internal systems for compliance are unclarified within Authorized Companies.

3. Compliance Systems Required by the PMD Act

Based on these issues, in the act that partially amends the PMD Act (Act No. 63 of 2019), provisions on compliance systems, etc. of Authorized Companies were developed (hereinafter referred to as “this amendment”). In this amendment, Authorized Companies are obliged to establish a system to comply with laws and regulations on pharmaceutical affairs. This demands that the process for compliance should function with control environment that values compliance established, that business operations should be conducted based on the norms developed and adequately publicized by Authorized Companies, then that remedial actions should be taken based on the problems recognized through supervising business operations. Also, as persons who proactively act and take responsibilities in order to establish a compliance system within Authorized Companies and comply with laws and regulations on pharmaceutical affairs, among officers of Authorized Companies, officers responsible for business operations regarding pharmaceutical affairs (hereinafter referred to as “Responsible Officers”) have been positioned in PMD Act and their responsibilities have been clarified. Moreover, as the role of Responsible Persons who have the responsibility to manage the essential part of Authorized Companies’ business operations is important for Authorized Companies’ compliance, Authorized Companies have been obliged to appoint persons with necessary capability and experience as Responsible Persons to manage such business operations. Additionally, as opinions of Responsible Persons who are in a position to effectively learn the problems are important for Authorized Companies’ compliance, Authorized Companies have been obliged to take necessary measures for compliance, valuing opinions of Responsible Persons. This guideline provides guidelines for marketing authorization holders and manufacturers of pharmaceuticals (hereinafter referred to as “MAH”) among Authorized Companies when they consider initiatives to establish such compliance systems and implement them. (See Attachment 2 for provisions on compliance systems, etc. of MAH developed by this amendment). Specific initiatives are expected to be implemented according to business categories and sizes of MAH. II.   Compliance Systems of MAH (Act Article 18-2, Article 23-2-15-2, Related to Article 23-35-2) 1. Perspectives on Development of Compliance Systems MAH must conduct business operations regarding pharmaceutical affairs and sales of Pharmaceuticals, etc. complying with provisions of laws and regulations on pharmaceutical affairs. In order for MAH to ensure compliance in an organization, it is necessary to establish and operate a mechanism (compliance system) in which Responsible Officers and employees (hereinafter referred to as “Officers and Employees”) should comply with laws and regulations to conduct business operations properly. Responsible Officers are in a position to take responsibilities for compliance of MAH and it is the responsibility of Responsible Officers to establish and operate a compliance system. What forms the basis for compliance system is that the consciousness to conduct business operations making compliance a top priority has been rooted in all the Officers and Employees and in order to instill such consciousness, it is necessary for Responsible Officers to take the lead and show a positive attitude toward the thorough compliance as well as send a message taking every opportunity that it is important to prioritize compliance in conducting business operations. Therefore, MAH as well as Responsible Officers must show employees guidelines for compliance. Specifically, they should incorporate the importance of compliance clearly into code of conduct, etc. of the company and continuously send these to employees. Also, clarifying the authority and scope of responsibilities that Responsible Officers have regarding business operations of MAH is important for Responsible Officers to deeply realize that they have the responsibilities to play a leading role for thorough compliance when they act and eventually this will show employees their positive response to compliance. Therefore, MAH must define the authority of Responsible Officers and the scope of business operations and organizations in which business operations are divided as well as publicize the contents in the company regulations. On that basis, Responsible Officers are required to show leadership in order to establish the following compliance systems and properly operate them. Also, if the measures regarding establishing compliance system are deemed to be insufficient, note that the company can be subject to an improvement order (Act Article 72-2-2). 2. Development of Systems to Ensure Appropriate Operations of MAH (Act Article 18-2, paragraph (1), item (ii), paragraph (3), item (ii) of the same Article, Article 23-2-15-2, paragraph (1), item (ii), paragraph (3), item (ii) of the same Article, Article 23-35-2, paragraph (1), item (ii), Related to paragraph (3), item (ii) of the same Article). (1) System to Ensure Compliance of Business Operations of MAH (i) Development of Rules that Officers and Employees must Comply with In order for MAH to properly conduct business operations complying with laws and regulations, it is necessary to clearly stipulate the norms that Officers and Employees including MAH must comply in company regulations. First of all, it is necessary to define the mechanism of decision making to conduct business operations properly. This includes the scope of persons who have the authority to conduct decision making and the authority and criteria necessary for decision making as well as clarification of the in-house procedures leading to decision making. Next, it is necessary to define the mechanism in which each of the Officers and Employees to conduct business operations properly according to decision making. This includes the clarification of the persons who have the authority to command and control, the scope of such authority, the method of command and control and procedures of business operations. The mechanism of these decision making and business operation must be reviewed as needed in response to the results of supervising business operations and amendment of laws and regulations, etc. (ii) Education, Training to and Evaluation of Officers and Employees In order to ensure that Officers and Employees conduct business operations complying with laws and regulations, it is necessary to publicize the contents of company regulations developed based on laws and regulations. To do this, it is helpful to have Officers and Employees take training programs, etc. that are carried out on a planned and continuous basis and other training programs carried out based on the results of supervising and amendment of laws and regulations as well as set up a section and a contact in which Officers and Employees can consult about the contents and application of laws and regulations as well as company regulations. Additionally, in order to motivate Officers and Employees to conduct business operations complying with laws and regulations, it is also important for Officers and Employees to understand the laws and regulations and company regulations as well as confirm and evaluate the compliance situation as MAH. (iii) Preparation, Management and Retention of Business Records In order to be able to retroactively confirm whether the contents of decision making and business execution by Officers and Employees were reported properly, it is necessary to establish a system to have the contents recorded timely and accurately. To do so, it is necessary to stipulate company regulations on document management including preparation, management and retention of business records and operate them properly. It is also important to take proper security measures such as making a system in which records cannot be altered retroactively, etc. (2) System regarding Business Operation Supervision of Officers and Employees In order to ensure appropriate operation of MAH, it is necessary to confirm whether Officer and Employees conduct business operations complying with laws and regulations and company regulations, establish a system regarding supervision to take improvement measures where appropriate and make it function. To do so, as it is required that Responsible Officers should understand the decision making and the situation of business operations by Officers and Employees appropriately and take improvement measures as appropriate and it is important to give necessary reports to Responsible Officers regarding the establishment of a system to monitor business operations of Officers and Employees as well as the situation of their business operations. To establish such system, internal audit should be carried out that is based on an internal audit plan developed considering risks related to compliance by an internal audit division independent of a division to conduct business operations and then a system should be established in which compliance-related problems can be reported to Responsible officers as well as an effective whistleblowing system in which procedures of whistleblowing and protection of a whistleblower are clarified. Also, it is important to make a system in which sufficient information gathering, etc. is conducted by auditors, etc. as well as to ensure the effectiveness of auditing. Additionally, as set forth in Article 4-2, in order to conduct effective supervision of business operations, it is also important to establish a system in which supervision and opinion statement by marketing director, manufacturing supervisor and technical supervisor (hereinafter referred to “Marketing Director”) who are in a position to most effectively learn the problems in compliance regarding manufacturing control, quality control and post-marketing safety control are conducted properly. (3) Other Systems It is helpful to appoint an officer in charge of compliance (compliance officer) of MAH as a whole, from perspectives that it promotes proactive initiatives regarding company-wide compliance and shows Officers and Employees the attitude to value compliance. Also, it is desirable to appoint a compliance offer in each department as a person who plays a key role of compliance based on an understanding the characteristics of each department of MAH. Additionally, according to the size of MAH, when it is judged that company-wide initiatives regarding compliance are needed, it is also helpful to set up a compliance supervisory department as a department in charge that leads initiatives regarding compliance under the supervision of a compliance officer. If MAH have appointed outside directors, it is important to utilize the supervisory functions including encouraging them to understand the compliance system of MAH as well as using the system in which reports regarding problems of compliance from employees and each department can reach outside directors. 3. Clarification of Authority of the Marketing Director (Act Article 18-2, paragraph (1), item (i), paragraph (3), item (i) of the same Article, Article 23-2-15-2, paragraph (1), item (i), paragraph (3), item (i) of the same Article, Article 23-35-2, paragraph (1), item (i), Related to paragraph (3), item (1) of the same Article) In order for MAH to conduct business operations of the Marketing Director smoothly and effectively, with the understanding of quality assurance supervisors, domestic quality assurance administrators and safety control managers as well as other persons engaged in business operations regarding manufacturing control, quality control and post-marketing safety control, it is necessary to define the scope of the authority of Marketing Director and publicize the contents within the company. •  Authority regarding instructions and supervisions of business operations to quality assurance managers, domestic quality assurance administrators, safety control managers and other persons engaged in business operations regarding manufacturing control, quality control and post-marketing safety control. • Authority regarding disposing of, collecting and suspending sales of Pharmaceuticals, etc., information revision of cautions, etc., information delivery to medical professionals or reports to the Minister of Health, Labour and Welfare as well as decision and implementation of measures regarding other manufacturing control, quality control and post-marketing safety control • Authority regarding management and supervision to manufacturers, overseas manufacturers and other persons who conduct business operations regarding manufacturing (including tests and inspections) •   Authority regarding manufacturing control, quality control and post-marketing safety control Likewise, it is necessary for manufacturers to define the scope of the authority that manufacturing supervisors or technical supervisors have and publicize the contents within the company.

4. Measures to Comply with Ministerial Ordinance GQP, Ministerial Ordinance

GVP, Ministerial ordinance QMS, Ministerial ordinance GMP and Ministerial ordinance GCTP (Act Article 18-2, paragraph (1), item (iii), paragraph (3), item (iii) of the same Article, Article 23-2-15-2, paragraph (1), item (iii), Article 23-35-2, paragraph (1), item (iii), Related to paragraph (3), item (iii) of the same Article) (1) Granting Necessary Authority to MAH Ministerial ordinance GQP, Ministerial ordinance GVP, Ministerial ordinance QMS, Ministerial ordinance GMP and Ministerial ordinance GCPT (hereinafter referred to “Ministerial ordinance GQP, etc.” set forth duties that MAH must have the Marketing Director and other Responsible Persons conduct. In order that these duties are conducted properly, MAH must grant the Marketing Director and other Responsible Persons necessary authority to fulfill such duties, and clarify the scope of the authority within the company (See Ministerial ordinance GQP Article 4, paragraph (4), Ministerial ordinance Article 5, paragraph (2), Ministerial ordinance QMS Article 15, Ministerial ordinance GMP Article 6, paragraph (4), Ministerial ordinance GCTP Article 4, paragraph (4)). It is important to consider what kind of authority to grant to each of Responsible Persons in order not to disrupt manufacturing control, quality control and post-marketing safety control and make law violation occur due to the insufficient authority granted to the Marketing Director and other Responsible Persons. (2) Supervision of Operations of the Marketing Director MAH must supervise the Marketing Director and other Responsible Persons to see whether they execute the authority granted to them appropriately and conduct business operations regarding manufacturing control, quality control and post-marketing safety control properly and take improvement measures where appropriate.

5. Other Measures Necessary for Proper Execution of Business Operations of MAH (Act Article 18-2, paragraph (1), item (iv), paragraph (3), item (iv) of the same Article, Article 23-2-15-2, paragraph (1), item (iv), paragraph (3), item (iii) of the same Article, Article 23-35-2, paragraph

MAH must, as set forth in Article 2-1, in addition to showing guidance for compliance to employees and clarify the authority and job description of Responsible Officers, take necessary measures to have the compliance systems developed pursuant to the Article 2 function effectively. Also, based on the occurrence of law violations cases described in Article 1-2 (Attachment 1), in order to prevent the similar cases from occurring again, MAH must take measures from (1) to (3) shown below and manufacturers must take measures from (1) shown below. (1) Measures to Prevent Manufacturing and Sales of Pharmaceuticals, etc. that are Inconsistent with the Contents of Approval, etc. MAH shall collect the information regarding items that are likely to affect the method of manufacture of Pharmaceuticals, etc., the method of tests and inspections and quality of other Pharmaceuticals, etc. and if the reality of the contents of approval or certification are inconsistent with the manufacture, etc., the manufacture must be changed to follow the contents of approval or certification. Also, MAH shall obtain the approval or certification, etc. as set forth in Act Article, 14, paragraph (13) (including mutatis mutandis application of Act Article 19-2, paragraph (5)), Article 23-2-5, paragraph (15), (including mutatis mutandis application of Article 23-2-17, paragraph (5)), Article 23-2-23, paragraph (7) or Article 23-25, paragraph (9) (including mutatis mutandis application of Article 23-37, paragraph (5)). Manufacturers shall take necessary measures including furnishing necessary information to MAH (in case of medical devices or In-vitro diagnostics manufacturers, to the person certified for foreign-manufactured medical devices or foreign manufacturers of designated specially-controlled medical devices). (2) Measures for Proper Adverse Effects Reporting In order for reporting of adverse effects, etc. to be implemented timely and properly based on the provisions of Act Article 68-10, paragraph (1), necessary measures shall be taken including securing personnel, development of the system and supervision of business operations to conduct collection, consideration and reporting of safety control information properly pursuant to Ministerial ordinance GVP. (3) Measures for Proper Information Provision regarding Pharmaceuticals, etc. Necessary supervision of business operations and other measures shall be taken in order to ensure that information provision regarding Pharmaceuticals, etc. is conducted according to objective and evidence-based information and that advertising, etc. violating Act Article 66-68 are not conducted. III.  Officers who are responsible for business operations regarding pharmaceutical affairs. (Act Article 12, paragraph (2), item (ii), Article 13, paragraph (3), item (iii), Article 23-2, paragraph (2), item (ii), Article 23-2-3, paragraph (2), item (iii), Article 23-20, paragraph (2), item (ii), Related to Article 23-22, paragraph (3), item (iii).)

1. Significance of Responsible Officers.

Representatives of MAH and officers, who are in charge of business operations regarding laws and regulations on pharmaceutical affairs, have the responsibility to act proactively in order to comply with laws and regulations on pharmaceutical affairs by MAH, and this includes establishment and operation of a compliance system described Second, above. If these officers fail to fulfill their responsibilities and if MAH violate laws and regulations on pharmaceutical affairs, the officers shall take responsibilities for the law violation. If MAH are corporations, these officers are positioned as Responsible Officers under the PMD Act and their names must be stated in the application form for permission, etc. of marketing, etc. On the other hand, officers of MAH who are not in charge of business operations regarding laws and regulations on pharmaceutical affairs (officials whose divided scope does not include business operations regarding laws and regulations on pharmaceutical affairs) do not correspond to the Responsible Officers under the PMD Act nor so-called executive officers do not correspond to the Responsible officers under the PMD Act. Business operations regarding laws and regulations on pharmaceutical affairs refer to business operations related to items subject to control of the PMD Act including applications, notifications, marketing, manufacturing control, quality control, post-marketing safety control and advertisements, etc. regarding to Pharmaceuticals, etc. and  other items subject to control of laws and regulations on pharmaceutical affairs and include business operations related to compliance regarding pharmaceutical affairs.

2. Scope of Responsible Officers

Based on the significance of Responsible Officers described above, the scope of Responsible Officers are as follows. In case of a stock company, it refers to representative directors and directors who are in charge of business operations regarding laws and regulations on pharmaceutical affairs. However, in case of a company with a nominating committee, etc., it refers to representative executive officers and executive officers who are in charge of business operations regarding laws and regulations on pharmaceutical affairs. In case of a holding company, it refers to representative employees and employees who are in charge of business operations regarding laws and regulations on pharmaceutical affairs. In case of other corporations, it refers to equivalents thereof. IV.  Marketing Director (Act Article 17, Article 18, Article 23-2-14, Article 23-2-15, Article 23-34, Related to Article 23-35) 1. Appointment of the Marketing Director Marketing director is a responsible person who supervises manufacturing control, quality control and post-marketing safety control of Pharmaceuticals, etc. that are the essential parts of business operations regarding marketing and manufacture of Pharmaceuticals, etc. and have the important role of ensuring that the business operations are conducted complying with the PMD Act and Ministerial ordinance GQP. In order that such roles are played sufficiently, MAH must appoint persons with necessary capability and experience to be able to properly conduct necessary duties for manufacturing control, quality control, post-marketing safety control of Pharmaceuticals, etc. To do this, MAH must consider, based on Article 2-3 and 4 (1) described above, what kind of authority should be granted to Marketing Director on the premise of the items that the Marketing Director must comply with based on the PMD Act and Ministerial ordinance GQP and items that the Marketing Director is obliged to conduct and with the scope of the authority clarified, they must objectively judge whether the persons have the knowledge, experience, ability to understand and ability to make decisions to conduct business operations related to the authority. Additionally, with closely cooperating with each department related to manufacturing control, quality control and post-marketing safety control, they also must objectively judge  whether the persons have ability for leadership to give instructions and conduct supervising to Responsible Persons and persons in charge of the department and also fully consider whether the persons have the positioning of duties to be able to state opinions candidly even to Responsible Officers as descried in the following 2.

2. Duty of Marketing Director to State Opinions

Marketing Director must state their opinions in writing to MAH when necessary, in order to conduct manufacturing control, quality control and post-marketing safety control fairly and properly. Marketing Director are familiar with laws and regulations and practical business affairs related to manufacturing control, quality control and post-market safety control and also as persons who have responsibility for management, they mutually have close cooperation with quality assurance supervisors, domestic quality assurance administrators and safety control managers and also they are in the position of learning problems from them regarding compliance on manufacturing control, quality control and post-marketing safety control most effectively. Therefore, in order for MAH to understand the problems regarding compliance on manufacturing control, quality control and post-marketing safety control,  Marketing director are required to timely report the problems they have realized on their own and by reports submitted by quality assurance supervisors, domestic quality assurance administrators or safety control managers, etc., to Market authorization holders, etc as well as state their opinions candidly that include measures for necessary improvement. Marketing director, etc. must try to understand the problems regarding compliance on their own proactively and also in order to widely understand the problems regarding compliance on manufacturing control, quality control and post-marketing safety control, they must closely cooperate with relevant departments and their Responsible Persons and persons in charge. Opinion statements must be conducted in writing in order that the contents of the opinion may be clearly shown to MAH and in order that the fact that opinion statement has been conducted. As a matter of course, it does not deny that the primary reports of emergency items are conducted orally, etc.

3. Respecting Opinions of Marketing Director and MAH’s Obligation to Take Measures

MAH must value opinions of the Marketing Director and consider whether measures should be taken for compliance, and if so, they must take the measures. Also, the contents of the measures taken must be recorded and preserved properly and if MAH fail to take measures though the Marketing Director stated opinions, they must record the intent and reason for it and preserve it properly. MAH should clarify the way Marketing Director state opinions and the system in which Marketing authorization holders take necessary measures including accepting opinions and clarifying Responsible Officers and meeting bodies that consider whether measures should be taken based on the opinions as well as Responsible Officers who take the measures, as a premise of valuing the opinions of the Marketing Director.